足の裏のホクロは要注意です。
なぜならホクロのがんである悪性黒色腫は、大半黒い色をしているのですが、足の裏や爪に発生しやすい傾向があるからです。
20代から目立ち始め、40歳以降に増加し、70代以降最も多く発症し、慢性的な刺激、あるいは外傷の瘢痕が最大の誘因として考えられます。
また、色素性乾皮症は、年齢が若いうちに悪性黒色腫を発症しやすいと言われています。
足の裏に発生しやすい悪性黒色腫は、悪性黒子型黒色腫、表在拡大型黒色腫、結節型黒色腫、末端黒色腫という4種類に区分できます。
特に足の裏や手のひら、手足の爪に発生するのが末端黒子型黒色腫です。
足裏に現れる症例としてはまず、褐色、または黒褐色といった色合いの色素斑ができ、中央部から徐々に色の濃さが増していきます。
更に隆起や潰瘍も段々に見られるようになります。
爪の場合には爪に、縦の筋が現れますが、色はやはり黒褐色をしています。
そして筋が発生してから半年から1年がたつと、筋の周囲の皮膚に色素が染み出していきます。
こうなるとやがて爪自体剥がれ落ちてしまい、今まで爪があった場所には潰瘍や腫瘤が生じてしまう結果になります。
40?50代に多く見られますが、この末端黒子型黒色腫は、日本では悪性黒色腫の4タイプの中で、発生率が一番高い病気です。
従って40代で足の裏にホクロがある場合は、一度病院で検診を受けてみることをお勧めします。
がんは一度進行してしまうと、治療が困難になり、またその治療も患者さんにとっては大変苦痛を伴うケースが多い病気です。
早期発見によりその苦痛は確実に軽減されますので、放置は厳禁です。
皮膚がんの治療法は、外科的な手術が中心で、病変の切除を主体として行います。
ただしがんが進行してしまっている段階での治療には、抗がん剤を使用した化学療法、あるいは放射線の照射が併用されるケースもあります。
皮膚がんの種類によっても治療法は異なりますが、表皮内がんを取り上げます。
日光角化症の切除範囲は患部の0.3?0.5cm外側までで、表皮と真皮を切り取ります。
病変のサイズが小さければ、マイナス180?190度の液体窒素を吹き付けることでがん細胞を死滅させる、通常凍結療法と呼ばれる治療が可能です。
あるいは軟膏タイプの抗がん剤を塗り、ポリエリレンラップで密封する、密封包帯法も行うことができます。
外科的切除手術より、凍結療法や密封包帯法の方が患者さんにとっては肉体的な負担が少ないのは明らかで、高齢者にも適した治療法です。
ポーエン病の場合に切除する範囲は、患部の1cm未満で、周囲の皮下組織も含みますが、密封包帯法が適応されることもあるようです。
また、乳房パジェット病の治療法は、早期の乳がんと適応される治療法は同様です。
進行が激しい場合などには乳房全体を切除しなくてはなりません。
病変部だけを切除し、乳房を温存する方法もありますが、乳房外パジェット病では、がん細胞が見た目より広範囲に及んでいることが多くありますので、患部の周囲3?5cmを切除することになり、深さは皮下組織にまで及ぶほど、しっかり切り取らなくてはなりません。
残念ながら進行がんと判断された場合には、放射線治療法が行われることもあります。
皮膚がんは種類があり過ぎて、その症例や原因はバラバラです。
従って治療法もその皮膚がんの種類によって異なりますが、共通する原因は紫外線です。
紫外線というと女性の敵、というイメージですが、この紫外線は皮膚がんの原因になりますので、男性も注意しなくてはなりません。
太陽紫外線とは、太陽の光に含まれる光成分ですので、人間の肉眼では見えないのが厄介です。
可視光線と言って目に見える光線よりも太陽光線は波長が短く、地球に届く太陽光のうち、占める割合は6%に過ぎません。
紫外線が3つに大別できるのは、その波長によります。
太陽紫外線の約9割を占めるのが長波長(UVA)で、波長は321?400nmです。
サンタンと呼ばれますが、UVAを浴びた後の日焼けは、それほど皮膚が赤くならないのに、後から黒っぽい色素沈着が起こるのが特徴です。
シミやシワの原因をつくる、女性の敵です。
そして皮膚がんの原因になるのは中波長(UVB)で、UVAの線量の10分の1程度ですが、291?320nmの波長を持ちます。
このUBAを浴びると、浴びた直後から皮膚は赤くなり、皮がむけたり水泡ができたりするほどのひどい日焼けになります。
その状態をサンバーンと呼びますが、このサンバーンが皮膚がんの原因になります。
短波長(UVC)と呼ばれる290nmの波長は、現在ではオゾン層が破壊されない限り地表には届いていませんので、特に問題はないでしょう。
もちろん、環境破壊が急スピードで進行している状態ですから、将来的にはこのUVCも皮膚がんの原因になる可能性はありますが。
何種類もある皮膚がんですので、そのタイプと進行具合によっても死亡率は異なりますが、皮膚がんの中で最も厄介で恐ろしいと言われるメラノーマの死亡率は、年間死亡者数約450人もいます。
日本では人口10万人あたり1.5?2人くらいと言われており、従って年間にすると1500?2000人くらいは発生していることが推測されます。
欧米では日本よりも発生率は高く、人口10万人あたり10数人以上の発生というデータもあります。
世界で最もメラノーマの発生率が高い国はオーストラリアで、人口10万人あたり20数人以上がこの病気を発症させています。
それだけに欧米やオーストラリアでは、一般的にメラノーマに関心を持つ方が多く、普段から意識してメラノーマの初期症状には注意をしています。
それでもメラノーマの発生率は、日本を含めた諸外国で増加の傾向にあります。
また、ホクロをとるとメラノーマになる、あるいは死亡する、という事が言われることがありますが、これはNOでもありYESでもあります。
というのも、良性のホクロであれば、手術で切除してもメラノーマになる事はありません。
実際にホクロの切除手術後に亡くなったケースも報告されていますが、これは切除手術の段階で良性のホクロではなく、既にメラノーマであった、というわけです。
つまり、ホクロだと素人の判断で切除してしまうことは危険な可能性を含んでいますので、取ったホクロは病理検査することをお勧めします。
皮膚がんとホクロの区別は素人には見分けがつきません。
特に写真で皮膚がんを見分けるのは非常に困難を極めます。
一見して同じ様な黒い染み、点でも、色調がほぼ均一で、スムースな表面、他の皮膚との境界が分かりやすければいわゆるホクロ、皮膚良好性腫瘍の色素性母斑と言えるでしょう。
けれどまだらな色合いのデコボコした表面をしているものは、基底細胞がんという皮膚悪性腫瘍の可能性が強いので、治療が必要になります。
基底細胞がんは、皮膚悪性腫瘍の中でも、発生頻度が最も高い皮膚がんですが、普通のホクロは誰にでも多少はある珍しくないものです。
このあっても問題のないホクロと区別できない点がこの病気の恐ろしいところではないでしょうか。
肉眼的に鑑別が難しい皮膚がんは、多くの病院でダーモスコピーという補助検査法を取り入れて診察されています。
ダーモスコピーに使用するダーモスコープで観察すると、皮膚表面の乱反射が抑制され、病態が拡大されると共により明らかに見えるようになります。
検査方法も、腫瘍の表面に専用のゼリーを塗って観察するだけなので、医者にとって便利なだけではなく、患者さんも痛むようなことがないので、とても画期的なアイテムと言えるでしょう。
もちろん、ダーモスコピーでも診断しきれないケースはありますが、有益で患者負担が少ない補助的診断としては現段階では最も優れている、と言えるでしょう。
同じ腫瘍でも良性腫瘍と悪性腫瘍のパターンは拡大して見ると全く違うのが分かります。
メラノーマとは、皮膚がんの一種で、悪性黒色種と呼ばれます。
皮膚がんは種類が多いことでも有名ですが、最もたちが悪いと言われるほど非常におそれられているのが、このメラノーマです。
皮膚を構成している細胞の中には、メラニン色素を産生する細胞があり、この細胞は色素細胞(メラノサイト)と呼ばれます。
このメラノサイトががん化してメラノーマになります。
皮膚のメラノーマは通常黒いほくろのように見えるますので、一般的にはホクロのがん、とご説明すると分かりやすいかと思います。
つまりホクロと区別がつきにくいのです。
ホクロはほくろ細胞、医学的には母斑細胞と呼ばれる細胞の集団で、色素性母斑という名称です。
色素性母斑は誰の身体にも生まれつき皮膚に存在していますが、紫外線を浴びるなど、何らかのきっかけでメラニン色素が産生されると、小さな褐色や茶色の色素班(しみ)として、肉眼で見えるようになります。
こうした母斑細胞の数が増加すると、皮膚から盛り上がったホクロになるのです。
一方、メラノーマは色素細胞ががん化したものですが、ホクロとメラノーマの関係性は現在も医学会では意見が分かれている状態です。
通常、この母斑細胞がメラノーマに変化することはない、とする学説と、一部には変化する可能性がある、とする学説がぶつかり合っていて、結局のところ現段階でははっきりしていません。
ただ、良性のホクロは簡単に悪性には変化しない、という考え方が一般的ではあります。
もちろん、ホクロが悪性か良性かという診断は専門家である医師にしかできないのが、この病気の厄介なところですが。
皮膚がんだけではなく、がんは転移が恐ろしい病気ですよね。
悪性黒色腫瘍を放置してしまうと、早期に所属リンパ節に転移することが多くあります。
所属リンパ節とは一番最初に発生した部位から、最も近いリンパ節のことです。
この所属リンパ節に転移すると、更に肺、肝臓、脳といった人間の身体の中でも重要な臓器に転移してしまいます。
悪性黒色腫瘍の怖いのが、全身どこの臓器にも転移する可能性があることです。
よく、がんを扱ったドラマでも、転移の辛さは題材にされます。
進行した悪性黒色腫瘍に対しては、外科療法の他、抗がん剤による化学療法、リンパ球などを使用した免疫療法、そして患者さんにとっては激しい苦痛を伴う放射線療法など、色々な手段を組み合わせた治療が行われ、こうした治療は集学的治療と呼ばれます。
けれど一度進行して転移が始まってしまうと、治療してもいたちごっこのように次々に身体はがん細胞に蝕まれていくことがあります。
その痛みと治療の苦しみ、がんに対する恐怖は想像を絶するもので、転移ほど患者さんにとって辛いものはありません。
早期に発見されれば外科的手術によって大きく完全に切除することができます。
身体の表面にある皮膚に皮膚がんはできるので、普段から意識していれば本人、もしくは家族によって早い段階で発見することが可能です。
ほんのちょっとでもおかしい、と思われるホクロがある場合には、自己判断は禁物で、皮膚科専門医に相談し、受信することが第一なのです。
がんには種類が多くあり、その皮膚がんのタイプによっても原因、治療法、症例は異なります。
良性腫瘍であるただのホクロなのか、治療が必要とされる悪性腫瘍、皮膚がんなのか、皮膚がんの場合にもどの種類の皮膚がんなのか、といった判断は医師にしかできません。
けれど共通する症例はあります。
「ホクロやいぼのようなものが、突然新しくできた」、「ホクロやいぼのようなものが、短い期間で大きくなっている」、「ホクロやいぼの色が変化した」、「ホクロやいぼの縁がぎざぎざしてきたり、墨のように滲んで見える」、「ホクロやいぼが硬くなったり、あるいは逆にじゅくじゅくしてきた」など、こういった症状は皮膚がんの症例である可能性が非常に高いです。
はじめはただのホクロでも、進行が進むにつれ、巨大な瘤のように大きくなる症例もあります。
皮膚がんのタイプによっては進行が早いものがあり、患者さんが異変に気づいて病院に行った時には、通常行われる切除手術が適応できなくなっている場合があります。
早期に発見されれば切除手術などで完治する病気ですが、最悪の場合には命を落とすこともあり、患者さんには辛い放射線治療が行われる可能性が高くなります。
また、乳がんと似た乳房外パジェット病では、進行の具合によっては乳房全体を切除する外科手術が必要とされることもあります。
大小身体中に無数にあるホクロの全てが皮膚がんを発生させる可能性を孕むとは限りませんが、皮膚がんの症例はホクロで分かりますから、そういう意味でも医師に判断して貰える定期的な検診というのは大切なのです。
皮膚がんは、問題のない良性腫瘍=ホクロと区別しにくい点が厄介ですが、がんのできる場所が皮膚であるだけに、比較的簡単に早期発見がしやすいタイプのがんです。
もちろん、素人には悪性がどうかの判断は難しいので、あくまでお医者さんに診断して貰わなければなりません。
当人が検査を受けなければ、手遅れになるまで症状は気づかれません。
簡単な目安ではありますが、通常のホクロは色が均一で、表面のデコボコも見られません。
もし、触れてみて平らではないしこりがあったり、今まで小さかったホクロが1年以内に急に大きくなったら危険信号で、皮膚がんの初期症状の可能性が高くなります。
具体的には5mmまでは問題ありませんが、6mm以上になったホクロは検診して貰った方が良いです。
メラノーマは皮膚がんの1種ですが、進行が早いのが特徴で、突然目に見えて育っているホクロは、このメラノーマの疑いが強いです。
早期に発見すれば、手術によって皮膚がんは完治できる病気です。
その代わり、初期症状を見逃してしまうと、あっという間に進行して生命に関わる事態に陥ってしまいます。
普段目にしているホクロが生命を脅かす存在であるとは認識しづらいのは確かですが、環境問題の影響が強い皮膚がんは増加の傾向がありますので、敏感過ぎるくらいでも良いのです。
日焼け止めや帽子などの対策をしても、紫外線を完全に防ぎ続けることは不可能です。
地球に住んでいる以上、誰にでも皮膚がんを発症させる可能性はある、ということですね。
皮膚がんに苦しむ患者さんにとって、名医とはどのようなお医者さんのことを言うのでしょうか。
まず、がんという病気の治療自体が日々進化していますので、最新治療法を習熟しており、最先端の医療技術・手術レベルにあることは条件として真っ先に挙げることができます。
知識と技術なしに名医と呼ぶ事はできません。どんなに信頼できる医者であっても、皮膚がんは人柄では治せないからです。
けれど患者さんにとって信頼できない医師も、矛盾しているようですが名医とは言えません。
なぜなら心のケアを疎かにはできないからです。
心と身体は繋がっています。
ストレスや不安感から肉体の免疫力は実際に落ちますし、デリケートな方だと不眠や胃痛を引き起こすケースもあります。
特に皮膚がんという深刻な病気を患っている方たちは、精神的にも医師の支えを必要としている状態にあります。
進行の早い種類の皮膚がんの場合、助からないかも知れない、という恐怖を抱いている患者さんには、精神的なフォローも治療の一部と言えるでしょう。
医師の言葉や態度1つで、患者さんは絶望的な気分に陥ることもあるのです。
更に、柔軟性も名医には求められます。
患者さんによって、希望は異なります。
末期症状になると、苦しんでも1日でもいいから長く生きたいと望む方と、寿命よりも自分がしたいことを優先させたい、と希望する方に同じ対応、同じ処置を施す医師はヤブ医者と言っても言い過ぎではありません。
まとめると、十分な知識・技術を持ち、精神的にも患者さんを支え、患者さんの人生観をも考慮に入れて治療に取組んでくれる医師が名医の条件なのです。
一見無関係の様に思えるかも知れませんが、環境問題と皮膚がんは確実に繋がっています。
地球環境は年々ひどくなっていますが、それに伴って皮膚がんも増加の傾向にあります。
昔よりも私たちは紫外線の被害を受けているのです。
皮膚に過剰な刺激が加わると、発がんの誘引になることがありますが、紫外線や放射線は、細胞のがん化に直接関わることは明らかになっています。
紫外線は皮膚の細胞を傷つけてしまうのです。
高齢者の顔に日光角化症(老人性角化症)がしばしば生じているのは、子供の頃から長期間に渡って紫外線を大量に浴び続けてきたことが原因です。
長期間紫外線を浴び続けると、それだけ紫外線の影響が皮膚に蓄積されますので、年齢が上になる程皮膚がんの発症率は高くなります。
また、皮膚がんの起因となる病気の代表は、紫外線への防御システムが先天的に欠如してしまっている色素性乾皮症、そして口腔や外陰部の粘膜に白い斑点を生じさせる白板症(ロイコプラキー)です。
そして紫外線による皮膚がんは、男性の方が発症率が高い傾向にあります。
女性はある程度の年齢になると、ファンデーションなどのお化粧によって、外出時に肌をむき出しにして歩くことは少なくなりますし、日焼け対策で日焼け止めを塗る方も多くいらっしゃいます。
けれど男性が海水浴以外で日常的に紫外線対策を行うことは珍しいので、老後にその影響が出る、というわけです。
日焼け止めは美容だけではなく、皮膚がんの予防としても役立つのです。
そうは言ってもそうしたスキンケアには手が伸びにくい、という場合には帽子を活用するのもお勧めです。
自分の身体のホクロの数を正確に把握している方はいらっしゃらないでしょう。
それほどホクロは人体のあちこちに散らばっているものです。
けれどホクロかと油断していたら皮膚がんだった!
というケースもあるので、小さいから、色が薄いから、と言って全く意識しないのは危険かも知れません。
女性は染みやホクロを大変気にしますから、特に顔に大きいサイズのホクロがある場合には切除手術やレーザー治療によってとってしまう方も多くいらっしゃいます。
一方男性は特別に美容を重視していない限り、大きくても気に留めない方が大半です。
けれど皮膚がんの可能性もあるホクロなので、性別を問わず、少しでも疑いがあれば検査をお勧めします。
そうは言っても素人には皮膚がんとホクロの見分け方が難しいのが厄介なのですが、皮膚がんである可能性の高いホクロの特徴はあります。
出血やかゆみがある、成長が早い、痛みが引かない、サンドペーパーのようなざらざらした部位がある、というのが症状の一部ですので、参考にしてみて下さい。
皮膚がんは進行が早いものもあり、放っておくと治療できない段階にあっという間に達してしまい、生命を脅かす危険のある深刻な病気でもあります。
がん自体、未知数の高い病気ですが、皮膚がんも悪臭を放つ有棘細胞がん、顔に多く発生する基底細胞がん、湿疹のような赤みを持つ外陰部派ジェット病など、数十種類のタイプに分かれ、色の黒くない悪性腫瘍もあります。
扁平上皮がんや繊維肉腫が代表的ですが、犬も皮膚がんになります。
皮膚がんは人間だけに発生する病気ではありません。
犬と比較すると猫の皮膚腫瘍は悪性のものが少なくない、というデータもありますが、口腔内に扁平上皮がんができると、餓死状態で死んでしまうケースもあり、とても悲惨な結果になってしまいます。
初期には目立つ症状が現れにくいことは確かですが、進行すると犬は動物ですから抑制がきかず、出血する程かきむしってしまいます。
また、病変周囲は壊死して激しい異臭を放ちます。
これは人間にも言えることですが、治療はなるべく早く行いましょう。
早い時期に外科的な切除を行わなければなりません。
切除してから、化学療法は効果的ではないので、放射線療法を実施します。
犬の場合、ノミ取り首輪を使うと発生率が5倍、喫煙環境にいる場合は2倍、と報告されていますが、飼い主は日常の生活でも飼うからにはペットの健康にまで気を配らなくてはなりません。
犬が発症させるがんの中で最も多いのは実は乳がんですが、皮膚がんも同じくらいの割合で犬の体を蝕みます。
また、犬の種類によりますが、白い体毛の犬は、黒い犬より紫外線の影響を受けやすく、鼻の周りや耳などに皮膚がんができる確率が高くなります。
犬は言葉を喋れないので、定期的に検診に連れていくか、飼い主がこまめに撫でてあげたり、体の手入れをすることで早期発見するしかありません。
早ければ早いほど治る可能性も高くなりますので、普段から犬の皮膚がんのことも意識してあげて下さい。
皮膚がんとホクロは大変区別がつきにくく、その上治療の必要のない、いわゆる良性腫瘍であるホクロは人間の身体にあちこち見つけることができます。
大きくて目立つものなら気になりますが、小さなホクロに普段から意識する方は少ないです。
しかも自分のホクロが皮膚がんの可能性があるものかどうかは、素人には判断が難しいものです。
もしホクロが悪性のものであるなら、皮膚がんになる恐れが強いので、治療が必要になってきます。
どの病気にも言えることですが、発見はできるだけ早い方が良いでしょう。
皮膚がんの早期発見のポイントは幾つかあります。
皮膚がんは「表皮がん」と「悪性黒色腫(メラノーマ)」に大別できますが、メラノーマの場合、「色が全くの黒色をしているか、もしくは茶色が混じった黒色をしている」、「しこりがあり、そのしこりの周りがにじみ出た墨のように見える」、「直径5mm以下なら問題ないが、数ヶ月から1年といった短い期間で急に直径6mm以上に大きくなった」といった症状が見られるケースでは、疑いが高いので検診を受けることをお勧めします。
また、俗にペンシルチェックと呼ばれますが、皮膚がんと思われる部分に、鉛筆のお尻を当てた際、はみ出すようであれば注意が必要です。
こうした症状があてはまらない場合もありますので、もちろん気になる方は病院で診てもらうのに越したことはないでしょう。
稀に黒くないメラノーマもありますし、メラノーマ自体、進行が早く生命に関わる病気ですから。
皮膚がんの診断には、画像が多く使われます。
多くの症例を見てきた医師であるならば、病変の視診だけで悪性と良性の区別ができ、皮膚がんかどうかの診断も可能なようですが、患部を拡大して観察するデルマトスコープや、拡大した病変部をモニターに映し出して見ることができるビデオマイクロスコープといった機器を使い、画像による診断を行う医療機関が現在では大半を占めます。
もちろん、画像だけでは皮膚がんであると決定できないこともあり、最終的な確定診断には、病理組織学的検査が行われるのが通常です。
病理組織学的検査とは、患者さんに局所麻酔を行い、切り取った病変の一部を顕微鏡で観察する方法です。
注意しなくてはならないのは、悪性黒色腫の疑いが場合で、悪性黒色腫の患部にメスを入れると、がん細胞が散らばって転移を促す危険があることです。
従ってそうしたケースでは初めから病変を一部ではなく全体を切除し、迅速組織検査と呼ばれますが、その場ですぐに顕微鏡で観察しなくてはなりません。
そして検査の結果、残念ながら悪性であると判断された場合には、その場でもっと広い範囲を切除するか、4週間以内に更に広範囲を切除する為、再手術するか決断が迫られます。
確定診断の前の段階では、痛みを伴わない画像による検査で済みますが、皮膚がんの疑いがある場合には切除検査という患者さんには負担の大きい検査方法がとられる、というわけです。
もちろん、早期に発見され、迅速に手術すれば完治できる病気なので、切除の痛みで生命が救われるなら、我慢するしかないのですけれど。